相談後の流れ

1.カルテの入手

医療過誤の場合は、医療機関等に過失があるかどうかを判断するのにカルテなどを入手することが重要で、それなしに手続きを進めることは事実上困難です。
そこで、裁判所に証拠保全の申し立てをしてカルテやレントゲンフィルムなどその人に関するすべての記録を入手することになります。

2.過失の有無の判断

次に,証拠保全によって入手したカルテを分析して,医療機関等に過失があるかを判断していくこととなります。
カルテの分析は,まず,カルテに記載された専門用語、外国語(多くは英語、たまにドイツ語),を翻訳・判読する作業から始まります。通常,この作業は,カルテ翻訳の専門機関に依頼します。
次に,翻訳されたカルテを元に医療機関等の過失を判断することとなりますが,弁護団では,協力医にカルテを送付し,その専門家の意見を参考に,医療機関等に過失があるかを検討していくこととなります。
この段階で,医療機関等に過失があるといえるか一応の結論を出すこととなりますが,もし,医療機関等の過失を立証することが困難であるということとなれば,その後の責任追及を断念することもあります。

3.責任追及

検討の結果,医療機関等に過失があるとの一応の結論になった場合,医療機関等に対して事故の責任を追及することとなります。

4.所要時間

依頼を受けて証拠保全の申し立てをするまでに、2カ月程度、専門のカメラマンを連れて病院に行くのに申し立て後2カ月程度、カルテなどが出来上がってくるのに2カ月程度、翻訳に2カ月程度、検討に2カ月程度はかかりますので、医療機関等に過失があるかどうかの一応の結論を出すのに1年程度はかかることになります。お金を貸したけれども返してくれないという事案とは違い、裁判を起こすまでにどうしても時間がかかってしまいます。もちろん、検討の結果、医療機関等に過失がないという結論になることもあります。
また,裁判になった場合には,事件の難易度に応じて判決になるまでの期間が変わります。

5.費用

証拠保全を依頼される場合,着手金として金30万円(税別)と,カメラマンへの手数料,カルテの翻訳料等の実費がかかります(通常は金30万円程度ですが,それ以上かかる場合もあります。)。
その後の責任追及については,事件の難易度や請求額に応じて着手金・報酬・実費がかかりますので,担当弁護士にお問い合わせ下さい。